2010/09/29

人気ハーブのリキュール紹介:スーズ( Suze )




















スーズ(Suze)はフランス原産の薬草リキュールです。
1889年にフランスのフェルナン・ムローが友人のアンリー・ボルトと共同で開発した
甘にがいさっぱりとしたアペリティフ(食前酒)。

消化を促進する効果があるといわれており、
フランスでは長い間
よく飲まれています。
主な原材料はリンドウ科の植物であるゲンチアナの根。
野生りんどうの一種です。
この植物はノルマンディーやオーヴェルニュ地方の高地に生息しており、
大きくなるまでに20年かかるといいます。
その根は薬効と香りの良さから貴重なものとされており、
ゲンチアナ師と呼ばれる人たちが、地中の根っこを
特殊な工具により掘り起こし採取しているそうです。
20年もの間しっかりと地中に張っているので簡単には抜けないそうです。


このリキュールはピカソなどの芸術家に愛されたことでも知られています。
1912年、ピカソは「コップとスーズの瓶」を描きました。



http://www.picassoandmatisse.com/product.php?xProd=454&xSec=3

ピカソはキュービズムという、新しい絵画技法を世に広め、
絵の主題としては、彼らが通いつめていたカフェにあるオブジェが描かれました。

スーズの歴史
スーズは1889年にフランスのフェルナン・ムローが友人のアンリー・ボルトと共同で開発されました。
1795年に設立されたルソー・ロラン蒸留所を、フェルナン・ムローが所有・再建し、
その時代の主流であったワインベースではない、健康に良いアペリティフを求め、
ゲンチアナのリキュールを考え出したそうです。
1889年と1900年の万覧会で金賞を受賞し、すぐに成功をおさめました。
第二次大戦後、業績は低迷しましたが、
1965年にペルノ社の傘下となり
再建され、今にいたります。
スーズは当初、アルコール分32度、糖分が1リットルあたり80gでしたが、
だんだんと甘味が増し(1リットルあたり200g)、
第一次世界大戦のあと20度へ、アルコール分は1945年以降
16度へと変更されました。
これは戦争によって原料の入手が困難になった結果だそうですが、結果的には「低アルコールの消費トレンドや健康ブームの波にのってスーズの更なる発展を導くことになりました。

スーズの作り方
貴重なゲンチアナの根をパリ郊外のクレティーユにある蒸留所に集荷、
細かく砕いて数ヶ月間、中性スピリッツに浸漬します。この液の一部を蒸留し、
残りは抽出を続け、そしてこの2種類のアルコール液をブレンドし、
これにバニラ、オレンジのほかに3種類の香草を入れて熟成させ、
砂糖、水を加えて製品化します。
残り3種は未発表であり秘密にされています。


おすすめの飲み方

*オンザロック
*トニック割り
*グレープフルーツジュース割り
*オレンジジュース割り
*スーズ スプモーニ (グレープフルーツジュース+トニックウォーター)
*スーズギムレット (スーズ+ライム、シェークでつくるショートカクテル)


ジャン コクトー 記念ボトル



フランスで期間限定発売されているようです。
物欲をそそられます。

恵比寿 Bar Tram &  Bar Trench


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